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【100日後に死ぬワニ】なぜ炎上したのか・サプライズファイヤー理論

はひふへほ~ バイキンマンを崇拝するブラック企業社長のもっちょさんです。
“100日後に死ぬワニ”が話題になり炎上しているので、それに乗っかって自分なりの分析をしてみました。
まずは”100日後のワニ”がなぜヒットしたのか。

100日後のワニがヒットした理由

企画がツイッターというSNSに見事にハマったの一言に尽きるかと思います。
「死」というシンプルで重いテーマにSNSという気軽にのぞけるツールで100日間の毎日更新の4コマ漫画。
これは週刊誌等の紙媒体にはそのまま使えない企画なのは説明が要らないと思いますが、100日全部見なくてもSNSで気軽にいつでものぞける手軽さ
100日後に死んでしまうというインパクトの大きい結末を迎えるまでのライブ感がヒットの要因かと思います。
そこで100日後の最終話に、書籍化・映画化・PVでいきものがかりの楽曲発表!
と大きなプロジェクトが発表したことによって「なんだよ電通案件かよ!」「金儲け企画になりやがって興ざめだぜ」
という炎上案件に発展していきました。

賛否両論を派閥に分けてみた

ここで大雑把に分けると、「クリエイターが成功することに怒るなんて、ただの嫉妬だろ!」という意見
「経営層ロジカル感情希薄派」と「金儲け許さない民衆感情派」な感じで対立しております。
僕も、一応経営者なのでロジカル派の思考で反射的に「こいつら金儲けを悪いことと思って気持ち悪い」と思ってしまいました。
でも、ゆくゆく調べてみると、どうやらそうでもなさそうです。
「100日後に死ぬワニ」という作品を軸で討論すると話がズレているという事に気が付きました。
作品を軸で語ると「作品が人気がでて、それが書籍化とか映画化なんて素晴らしい事じゃないか!」
「だれも被害者はいないのに、文句を言ってるやつはけしからん!」となるのですが、文句を言ってる人は「そうじゃない!!」って怒ってます。
文句を言ってる人も2種類いまして、ただの嫉妬で金儲け批判主義の感情はも交じっているいるだけで、別の意見で残念がってる人も多数いることがわかりました。
今回の100日後にワニが炎上した事件はここを深く見ていかないと答えがでないなと思いました。
まずは欧米の心理学会の論文で明らかになっているサプライズファイヤー理論というものがあります。

サプライズファイヤー理論とは、
派手な事が好きじゃないおしとやかな女性が、
ちょっとお金を持ってる青年実業家に大衆の前にお金の力でフラッシュモブ的にプロポーズをされる事を嫌い。
その場では強制的な空気でプロポーズを承諾し「ハイ」と答えるものの、すごい嫌な感情だけが残り結果的にプロポーズは破綻するという現象。。
サプライズはみんな喜ぶだろう?というお金を持った青年実業家が自分本位に引き起こす、まさに喜んでもらうためにサプライズをしかけたのに意に反してファイヤーしてしまう理論です。

今回の「100日後に死ぬワニ」(以後、死ぬワニ)が炎上したのは、まさにこのサプライズファイヤー理論が当てはまります。
国民的番組「はじめてのおつかい」で例えてみたいと思います。
はなちゃん4さい(仮)が、泣いたり笑ったり苦労しながら、おつかいを終え、おかあさんの祝福で感動を終えるシーンがあります。
そのタイミングで、はなちゃんの写真集発売!映画化!はなちゃんCDデビュー!!間髪入れずに番組から発表されたらどうでしょうか。
国民的番組の「はじめてのおつかい」も今回の”死ぬワニ”のように炎上するかと思います。
原因はユーザーや視聴者が「何を期待し何を楽しみにしているか」を提供者が読み違えてしまうことです。
僕を含めて経営者層のロジカル派は感情が希薄である事が多く、結果でしか判断しないことが多いため、こういった読み違いが多く発生するのかと思います。
はなちゃんがかわいくて、人気が出てるんだから写真集だしたら喜ぶでしょ?
当のはなちゃんだって嬉しいだろうし、みんなハッピーじゃん!そんな思考で仕掛けようとしちゃいます。
これが、まさにサプライズファイヤー理論で、相手が何を求めているのかを分かっていないパターンです。
“はじめてのおつかい”は、その名のとおり小さい子供が「一生懸命におつかいというミッションに挑戦する」はじめての冒険を望んでいます。それがメインディッシュであり、それ以上は求めていません。
それがお使いができて感動のエンディングで書籍化!映画化!CD化!ってとなって求めていなかった物が次々に出てきて営業されるわけですね。
ツイッターでメインディッシュとデザートが一度にでてきた事に不服があると言っている方がいました。(なるほど!わかりやすい!)今回はさらにそのデザートを追加で営業されるわけですから、まあびっくりして気分を害するのは理解できます。
死ぬワニやはじめてのお使いを作品としかとらえていない経営者層心が希薄なロジカル派の思考は「一番注目しているここで告知をしないとダメじゃん!」という考えで、
メインディッシュを楽しんでる瞬間にデザートを売り込みに来たという、まさにプロモーションが雑だった事が一つの要因としてあげられます。

炎上したのは追加注文を取るタイミングを間違っただけではない、もう一つの理由

また、死ぬワニのユーザーは作品だけでなく”作者のストーリー”も含めて期待や楽しみにしていたのではないでしょうか。
無名な作者が、SNSを使って一躍人気と有名になって盛り上がっていくストーリーに死ぬワニの作品の結末も含めてワクワクとドキドキをしていたのだと思います。
まさに、おしとやかな彼女が、貧乏だった青年を支え、実業家として結果を残しお金も手に入れた頃に、自分が大嫌いなフラッシュモブ的なサプライズプロポーズに
「なんで自分本位であたしの事を考えてくれてないの!」とブチきれる。サプライズファイヤー理論が起こってしまったのです。
「何を期待して、何を求めているのか。」ここを仕掛け人は死ぬワニという””作品のみ”でしか見ておらず
作者のリアルストーリーを見てなかったのが今回の原因かと思います。

では、どうすれば良かったか。

死ぬワニの人気現象は作者のイラストレーターのサクセスストーリーに多くの人が期待しておりました。
作品をメインにプロモーションをするのではなく、作者のイラストレーターをメインにプロモーションをするべきだったかと思います。
SNSでは希薄なロジカル派が鬼の首を取ったかのように「俺だったらクラウドファンディングをするね」みたいな事を言っているのが多くみられます。
僕も含めて結果論でしたら、だれでも好きなことを言えるわけですし、この物言いはどうかと思うのですが、クラウドファンディングをしたとしても
作者であるイラストレーターのサクセスストーリーとしてプロモーションをしていかないと同じく「結局はお金にするのかよ。」「この守銭奴」と叩かれたと思います。
今回の死ぬワニで勉強になったのは

SNSという新しい媒体の仕掛け方を示してくれた。
ユーザーは必ずしも作品だけをみているわけではない。

そして、サプライズファイヤー理論のように派手でお金をかけたら女性は喜ぶというのは間違いである。
何に期待をして何を求めるのかを見誤るとユーザーは気分を害するという事です。
自分もWEBのプロモーションを売りにした会社を経営しているので、マーケターの端くれとして今回の件を自分なりにまとめてみました。
ただ結果論で後出しジャンケンで偉そうに分析するのも自分の性分に合わないので、自分の主義主張もキチンと伝えたいと思います。
感情が希薄なロジカル派に当てはまる自分の意見を最後に言うとなれば、
「100日後のに死ぬワニ」無料で見れる作品であり、作者も一人の人間であるので「俺は客だぞという目線で批判してる人たち」は大嫌いです。
ネットに作品を公開するという事はこういう事だと理解しなきゃいけない
という事はもっともな現実であるし、間違いはないのですが、やはり「嫌なら見るなよ」「暴言を吐いていい理由にはならないだろ」
と僕は思うのです。
せっかく頑張って成功して結果を出している人がいるので、水を差すのは嫌だなと思います。
また最後に僕が謝らければいけない事がございます。
このサプライズファイヤー理論は、僕の意見が伝わりやすくなるかなぁと思って勝手に考えた理論であり、欧米の心理学会の論文で明らかになっているというの真っ赤なウソです。
申し訳ございませんでした。
では、今日はこの辺で、グッド、ブラック!

ブラック企業VSホワイト企業 5月26日

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