その転記、まだ人が目で見て打ち込んでませんか!?データ入力は「誰でもできる仕事」の顔をしています。でも打ち間違い1つで、取引先に出す一覧の数字がまるごと狂います。入力担当が辞めた日には、どの列をどんなルールで埋めていたのか、誰にも分からなくなります。
しかも少人数の会社ほど、取引先から「この情報、スプレッドシートにまとめて」と頼まれた作業を、社長や営業が夜にコピペで片づけていたりします。そんな会社に向けて、ほぼすべてのデータ入力をAIで回しているセブンコードが、データ入力AIの活用方法を紹介します!
- 取引先に頼まれた一覧づくりを、社長や営業が夜にやっている会社の経営者
- 申込書やアンケートの転記に、毎月何十時間も取られている事務担当
- RPAやAI-OCRの営業を受けたが、うちの量で元が取れるのか分からない経営者
- データ入力の人件費が月いくらかかっているか、自分で計算できる
- データ入力の仕事のうち、何人分がAIに移るかの出し方がわかる
- Excel・スプレッドシート・AI-OCRで、AIに任せる作業と人に残す作業がわかる
- RPAを買うか、人+AIに外注するかを、量と書類の形で決められる
目次
データ入力はどこまでAIに投げられる?
データ入力AIとは、書類の読み取りや転記、表記ゆれの統一などの入力作業をAIで自動化することです。データ入力でAIに投げられるのは「読む・写す・そろえる・数える」の4つ。入力のルールを決めること、読めない書類の扱い、納品前の確認は、人に残ります。
ハマノーンはひふへほ〜ん。データ入力なんて、もう全部AIでいけるんだろ?
すずきかなりいけます。ただ「全部」ではないです。AIに任せる作業と、人が見る作業に分かれます。
ハマノーン打つだけの仕事に、人が見るところなんてあるのか?
すずきあります。表にしました。
| Lv | 中身 | データ入力だと |
|---|---|---|
| Lv1 | ツールのAI・自動化機能 | AI-OCRでの書類の読み取り、表計算ソフトのAI機能、RPAによる転記 |
| Lv2 | 生成AIで判断と確認を助ける | 表記ゆれの統一、列の整形、メールや文章からの項目の抜き出し |
| Lv3 | 回す人 | 入力ルールを決める、空欄と食い違いの確認、納品前のチェック |
データ入力でよくある作業を並べて、どのLvでやるかを整理するとこうなります。
| 業務 | AI任せ度 | どのLvでやるか | 人に残ること |
|---|---|---|---|
| 活字の申込書・注文書の読み取り | Lv1(AI-OCR) | 読めなかった欄の確認 | |
| Webフォームの回答の転記 | Lv1(連携・RPA) | 列の対応表を決める | |
| 別システムからスプレッドシートへの転記 | Lv1 | 項目が増えたときの直し | |
| 会社名・住所・日付の表記ゆれの統一 | Lv2 | 統一ルールを決める | |
| メール本文から必要な項目を抜き出す | Lv2 | 抜けと読み違いの確認 | |
| 手書き・FAXの書類の読み取り | Lv1+Lv3 | 読めない字の確認と問い合わせ | |
| 取引先ごとに形が違う依頼のまとめ | Lv2+Lv3 | 依頼の意図の確認、納品前チェック | |
| 官公署に出す書類の作成 | ― | 行政書士などの仕事 |
AIが得意なのは「読む・写す・そろえる・数える」
紙やPDFの文字を読む。読んだ文字をスプレッドシートの決まった列に写す。「株式会社」と「(株)」をそろえる。件数や合計を数える。データ入力の時間のほとんどは、この4つの繰り返しです。ここはAIが一番強いところです。
ハマノーンなら、入力係はもう要らんな!
すずき読めない字と、合わない数字は残ります。そこを見るのが人の仕事です。
人が要るのは「ルール・読めない書類・納品前の確認」
次のような場面は、AIだけでは片づきません。
- 手書きの「1」と「7」、FAXのつぶれた字が読めない
- 取引先によって「住所」を1列で欲しいのか、都道府県と市区町村で分けたいのかが違う
- 同じ会社が2回出てきたとき、重複なのか別の支店なのか分からない
- 入力した結果が、元の書類と本当に合っているかを誰も見ていない
ハマノーンその「分からない」ところも、AIに聞けば決めてくれるんじゃないのか?
すずきAIは候補は出しますが、決めるのは人です。取引先に「どっちですか」と聞くのも人です。
セルフチェック:あなたの会社はどのLvまで必要?
当てはまるものを数えてください。
- 取引先に頼まれた一覧づくりを、社長や営業が自分でやっている
- 紙・PDF・メール・フォームなど、入力元がバラバラ
- 手書きやFAXの書類が毎月それなりにある
- 「会社名の書き方」など、入力のルールが決まっていない
- 入力のやり方を知っているのが1人だけ
- 入力した後に、元の書類と照らし合わせる人がいない
- 同じデータを2つ以上のシステムに打ち込んでいる
- 繁忙期だけ入力の量が何倍にもなる
- RPAやAI-OCRを検討したが、設定する人がいなくて止まった
- AIを使ってみたいが、時間がない
- 0〜2個:Lv1(表計算ソフトのAI機能やAI-OCR)だけで十分楽になります
- 3〜5個:Lv2(生成AI)まで入れると、整形と確認がかなり減ります
- 6個以上:足りないのはツールではなく「回す人」です
ハマノーン6個以上だと、どうなるんだ?
すずきツールより「回す人」が足りていない状態です。
ハマノーンじゃあ、どうすればいいんだ?
すずき入力のルール決めと確認まで含めて、外に任せる手があります。
Lv1:そのスプレッドシート、AIとつながってますか?
ExcelもGoogleスプレッドシートも、乗り換えなくて大丈夫。いま使っている表計算ソフトやAI-OCR・RPAには、もうAIの機能が入っているものが多く、Lv1はそこから作れます。
ハマノーンAIでデータ入力をするなら、新しいソフトを買わないといけないのか?
すずきいえ、今のExcelやスプレッドシートのままで大丈夫です。AIの機能はもう中に入ってきています。
ハマノーン買わなくていいなら、浮いたお金で社員旅行はハワイだな!
すずきまだ1円も浮いてません。
下の表は、各社が公式に出しているAIの機能・連携をまとめたものです(2026年10月2日に各社の公式サイトで確認)。
| ツール | ツール内のAI機能・自動化(公式) | 生成AIとの公式連携 | 公式の根拠 |
|---|---|---|---|
| Googleスプレッドシート | AI関数(セルに =AI("指示", A2) と書くと、行ごとに要約・分類・文章の生成)、Gemini in スプレッドシート(表・数式・グラフの作成、分析) | AI関数、Gemini | |
| Microsoft Excel | Copilot(自然な言葉で頼むと、計算する列の追加、数式の作成、テキストの要約・分類) | Copilot in Excel、COPILOT関数 | |
| kintone | kintone AI(検索AI・アプリ作成AIなど。2026年6月14日正式提供、スタンダード・ワイドコース) | kintone AI、MCPサーバー | |
| DX Suite(AI-OCR) | 生成AIで、形がそろっていない書類も学習なしで読み取り、Excelへ自動で転記。AIエージェントが読み取り設定と共有ドライブとの連携を代行 | 生成AIの実装、AIエージェント | |
| SmartRead(AI-OCR) | 書類の自動仕分け、手書き・活字の読み取り、CSV・Excelで出力、API・RPA連携 | 機能 | |
| WinActor(RPA) | 生成AI連携機能(問い合わせへの回答、画像からのデータ抽出、形の違う帳票の認識、シナリオのひな形作成) | AI連携ライセンス | |
| Power Automate(RPA) | Copilot(自然な言葉で説明すると、クラウドフローやデスクトップフローを作る) | Power AutomateのCopilot |
○=公式で提供/△=条件つき(追加のライセンス・契約が必要)/×=公式の提供を確認できなかったもの。MCPは、ChatGPTやClaudeなどの生成AIから外部のサービスを操作するための仕組みです。
ハマノーンExcelの関数のAIって、もう終わってるのか。
すずき関数で呼ぶ形は終わって、今はCopilotの画面から頼む形です(表の中で書いたとおり)。
ハマノーン……関数に組み込んだ表は、どうなるんだ。
すずき動かなくなります。だから「仕組みは変わるもの」と思って、作り直せる人を置いておくんです。
AI-OCRや一部のツールは、外部の生成AIとは公式につながっていません。それでも困りません。読み取った結果をCSVやExcelで書き出せば、Lv2の生成AIで整形やチェックができます。ただし、個人情報が入ったデータは、名前を番号に置き換えるなどしてから使います(理由はLv2の章で書きます)。
データ入力×AIの自動化は5ステップ
データ入力×AIの自動化でやることは5つだけ。①入力元を1か所に集める ②列と表記のルールを決める ③AIに読ませて転記させる ④空欄と食い違いだけ人が見る ⑤納品前にチェックする。
ハマノーンなら、今夜中に全部自動にしといてくれ。
すずき今夜中は無理です。でも手順は5つなので、順番に説明します。
紙はスキャンしてPDFに、メールの添付は保存して、Webフォームの回答はスプレッドシートに。入力元を1つのフォルダ(共有ドライブなど)に集めるのが最初の仕事です。AIは「どこにあるか分からない書類」は読めません。
AIに任せる前に、出来上がりの形を先に決めます。
- 列の順番と名前(例:会社名/部署/氏名/電話/住所/受付日)
- 日付の形(2026/10/02 にそろえる、など)
- 会社名の書き方(「(株)」は「株式会社」に戻す、など)
- 空欄のときに何を入れるか(空のまま/「不明」と書く)
ハマノーンルールなんか決めなくても、AIがいい感じにしてくれるだろう。
すずきいい感じにはしてくれます。ただ、毎回「いい感じ」が違います。
形がそろった書類はAI-OCRで、表計算の中の整形は表計算ソフトのAI機能で、メールや文章から項目を抜き出すのは生成AIで。繰り返しの転記はRPAで流します。どれを使うかは、量と書類の形で決めます(費用の章の図で整理しています)。
AIの結果を全部、人が見直していたら、手で打つのと変わりません。読めなかった欄、元の書類と数字が合わない行、重複しているかもしれない行に印をつけて、そこだけ人が確認します。Microsoftも、Copilotが作ったものは確認・編集・検証できる前提で使うよう案内しています(Microsoft サポート)。
取引先に渡す前に、件数(元の書類と行数が合っているか)、重複、必須の列が埋まっているかを数えます。チェック項目は毎回同じなので、ここもチェックリストにしておきます。
ツールごとの設定ポイント
- Googleスプレッドシート:入力された列の隣に、AI関数で「分類」「要約」の列を作ります。1回に生成されるのは選んだ範囲のうち最初の350セルまでで、使える回数にも上限があります。大量の行は分けて流します
- Microsoft Excel:ホームタブのCopilotから「この列の会社名の表記をそろえる列を追加して」のように頼みます。関数(COPILOT関数)に組み込む作り方は、提供終了したので使いません
- kintone:入力先をkintoneのアプリにする場合は、kintone MCPサーバーを使うと、Claude Desktop などからレコードを追加・更新できます
- DX Suite・SmartRead:帳票ごとの読み取り設定(DX SuiteはAIエージェントが代行)をして、共有フォルダに入れた書類を自動で読み、CSV・Excelで出します
- WinActor・Power Automate:読み取り結果やフォームの回答を、決まったシステムやスプレッドシートに貼る作業をシナリオ・フローにします。Copilotや生成AI連携で、作り始めのひな形を自然な言葉から作れます
画面やメニューの名前は変わることがあります。各社の公式ヘルプもあわせて確認してください(2026年10月時点)。
Lv2:ChatGPTやClaudeはデータ入力の「整形係」
ChatGPTやClaudeのデータ入力での出番は、表記ゆれの統一、列の整形、メールや文章からの項目の抜き出し、入力ルールの下書き。つまり「整形係」と「抜き出し係」です。元の書類と合っているかの最終確認は、AIに任せられません。
ハマノーンChatGPTに「この書類、全部打っといて」と頼めば終わりじゃないのか?
すずき丸投げすると、それっぽい数字で埋めてくることがあります。しかも入力する書類には、個人情報がたくさん入っています。
データ入力で生成AIが使える5つの場面
- 表記ゆれの統一:会社名・住所・電話番号の書き方を、決めたルールにそろえる
- 項目の抜き出し:問い合わせメールや申込メールの本文から、会社名・担当者・用件を表にする
- 列の分割と結合:「東京都港区…」を都道府県と市区町村に分ける、姓と名をつなぐ
- 入力ルールの下書き:サンプルの行を見せて、列の定義と書き方のルールを文章にする
- チェック用の数式づくり:重複や空欄を見つける数式を作ってもらう
そのまま使えるプロンプト例
次の表の「会社名」列を、以下のルールでそろえてください。
・(株)(株)㈱ は「株式会社」に戻す。前株・後株は元のまま
・全角英数字は半角に
・判断に迷う行は直さず、「要確認」列に理由を書く
結果は、元の会社名・直した会社名・要確認の3列の表で出してください。
(表を貼り付け)
次の問い合わせメールから、会社名・部署・担当者名・電話番号・用件を抜き出して、
1通1行の表にしてください。
メールに書かれていない項目は空欄にし、推測で埋めないでください。
(メール本文を貼り付け。個人の名前・電話番号は番号に置き換え済み)
Googleスプレッドシートで、A列の会社名とC列の電話番号の組み合わせが
重複している行に「重複」と表示する数式を、D2に入れる形で作ってください。
数式の意味も1行で説明してください。
ハマノーン「推測で埋めないで」って、わざわざ書くのか。
すずき書かないと、空欄をそれっぽく埋めてくることがあります。データ入力で一番困るのはそれです。
やってはいけない使い方
- 個人情報をそのまま入れない。顧客の氏名・電話・住所は番号に置き換えてから使う。個人情報保護委員会も、生成AIに個人データを入れるときは利用目的の範囲内か確認するよう注意を呼びかけています(個人情報保護委員会)
- AIの出した表を、元の書類と照らさずに渡さない。件数と、数字の入った列は必ず突き合わせる
- 社内のルールを先に決める。どのAIを、誰が、どのデータで使っていいか。法人向けのプランや設定なら、入力したデータはAIの学習に使われません(ChatGPTはBusiness・Enterprise、ClaudeはTeam・Enterprise、GeminiはGoogle Workspace版、Microsoft Copilotは職場のアカウント。2026年9月時点の各社公式の説明)。無料版や個人向けのプランは、設定しだいで学習に使われることがあります
ハマノーンお客さんの名簿くらい、そのまま貼ってもバレんだろ!
すずきバレるかどうかじゃなくて、ダメなんです。番号に置き換えてください。
Lv3:AIを入れてもデータ入力が終わらない5つの理由
表計算のAIもAI-OCRもRPAもそろったのに、データ入力が終わらない。止まる理由は、だいたいこの5つです。どれも「回す人」がいないことが原因です。
ハマノーンAI-OCRも入れた、スプレッドシートのAIも使える。これでデータ入力は寝てても終わるな!
すずきそう言って入れた会社でよくあるのが、月末に「要確認」が何十件も溜まっている光景です。
ハマノーン……ぐはぁ!! 寝てる間に終わるんじゃないのか。
すずき原因はだいたい次の5つです。
① 入力元が集まらない
AIは、フォルダに入った書類しか読めません。紙は誰かの机の上、PDFは誰かのメールの中、FAXは複合機のトレーの上。集める人がいないと、AIは何も始められません。
② ルールがないので、毎回できあがりが違う
「会社名の書き方」「空欄のときどうするか」が決まっていないと、AIは毎回それなりに埋めます。それなりの表が3つあると、取引先に出す前に結局人がそろえ直すことになります。
ハマノーンルールなんて、社長の頭の中にあれば十分だろう。
すずき社長の頭の中は、AIからは読めないんです。
③「要確認」が溜まる
AI-OCRも生成AIも、読めない字や迷う行には印をつけてくれます。でも印をつけるだけです。月末に「要確認 数十件」を見て、そっと画面を閉じる。データ入力のAI化が止まる瞬間は、だいたいこれです。
すずき社長も、その画面を見たら閉じそうですよね。
ハマノーン……見なかったことにするな、たぶん。
④ ツールの仕様が変わって、仕組みが止まる
ExcelのCOPILOT関数は、2026年9月14日で提供が終わりました。関数に組み込んでいた表は、再計算すると #NAME? エラーになります(Microsoft サポート)。AIの仕組みは、作ったら終わりではなく、直す人がいて初めて動き続けます。
⑤ 作った人が辞めると、仕組みごと消える
「このRPA、誰が作ったんだっけ」「この列の数式、何をしてるの?」。仕組みを知っているのが1人だけだと、その人が辞めた瞬間に、また手で打つ日々に戻ります。冒頭の「担当が辞めた」はまさにこれです。
ハマノーンつまり、AIがあっても、回す人がいないと止まるってことか。
すずきそうです。Lv1とLv2はお金で買えますが、Lv3は人が要ります。
ハマノーンなら、入力係を1人雇うか。
すずき採用には時間がかかりますし、社会保険料も払います。繁忙期が終わったら、手が余ります。
ハマノーン……じゃあ、外に任せるしかないか。
すずきはい。入力のルール決めと確認まで含めて、「回す人」を1時間単位で貸しているのが社畜るです。
Lv1(ツールのAI・自動化)とLv2(生成AI)はお金で買えます。Lv3(回す人)だけは、人がいないと始まりません。
【実例】セブンコードはデータ入力のほぼすべてをAIで回す
セブンコードでは、ほぼすべての作業のデータ入力をAIで行っています。特に、企業から依頼されてスプレッドシートにまとめる情報は、基本的に自動化できています。
ハマノーンで、ワシらの会社のデータ入力は、本当にAIで回ってるのか?
すずき回ってます。ほぼすべての作業のデータ入力をAIでやっています。
ハマノーンすげ〜!! じゃあ、何時間減ったか数字で自慢しよう!
すずき自慢の前に、読む人が知りたいのは「何をAIに任せているか」と「どう引き受けてもらえるか」です。そっちを話しましょう。
AIに任せているもの
- ほぼすべての作業のデータ入力:ほぼすべての作業のデータ入力を、AIで行っています
- 企業から依頼されて、スプレッドシートにまとめる情報:取引先から「この情報を一覧にしてほしい」と頼まれたものは、基本的に自動化できています
データ入力の中でも「取引先から頼まれて、スプレッドシートにまとめる」形の仕事は、依頼ごとに中身は違っても、「集める → 決めた列に写す → そろえる → 渡す」の流れは同じです。この流れが同じところが、AIに任せやすいところです。
引き受け方:人が回して、マニュアルにして、AIに移す
セブンコードの業務代行は、どの業務でも同じ順番で進めます。
- 人が回す:まず担当が、御社のデータ入力の作業をそのまま引き受けて回します
- マニュアルにする:回しながら「どこから集めて、どの列に、どんなルールで入れるか」を手順書にします
- AIで自動化する:手順書のうち、繰り返しの作業(読み取り・転記・整形・チェック)からAIに移していきます
AIを先に入れるのではなく、人が回して手順が固まったところからAIに移すので、途中で止まりにくくなります。
ハマノーン最初から全部AIでやるんじゃないのか。
すずき最初は人です。ルールが分からないまま自動化すると、間違いも自動で増えるので。
データ入力AIのよくあるつまずき
セブンコードの失敗談ではなく、データ入力をAI化するときに多くの会社がつまずく点を、各社の公式情報からまとめました。
- 一度に大量の行を流して、途中で止まる:GoogleスプレッドシートのAI関数で生成されるのは、選んだ範囲の最初の350セルまでで、短期・長期の生成の上限もあります(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)。数千行を一気に処理する前提で組むと、残りが空欄のまま残ります
- AIの機能に頼り切った表が、提供終了で動かなくなる:ExcelのCOPILOT関数は2026年9月14日で提供が終わり、再計算すると
#NAME?エラーになります(Microsoft サポート) - AIの結果を確認せずに、そのまま渡す:Microsoftも、Copilotが作ったものは確認・編集・検証する前提で案内しています(Microsoft サポート)。件数と数字の列の突き合わせを省くと、間違いもそのまま取引先に届きます
- 顧客の個人情報をそのまま生成AIに入れる:個人情報保護委員会は、生成AIに個人データを入れるときは利用目的の範囲内かを確認するよう注意を呼びかけています(個人情報保護委員会)
ハマノーン作って終わりじゃなくて、見張ってないといけないのか。
すずきはい。だから「仕組みを見て、直す人」までセットで決めます。それがLv3です。
ハマノーンよし、その人を外から借りよう!
すずきルール決めと確認まで、ウチが引き取ります。
データ入力の人件費はいくら減る?何人分の仕事が浮く?
データ入力のAI化で浮く人数は「浮いた時間 ÷ 1人の月の労働時間」で出します。ただし浮いた人をすぐに解雇はできないので、採用を減らす・別の仕事に回す形で人件費を下げます。
ハマノーン前置きはいい。で、結局何人クビにできるんだ?
すずきその前に、今のデータ入力にいくらかかっているかを計算します。
いまのデータ入力の人件費を出す
データ入力担当の人件費は、給料だけではありません。会社が払う社会保険料などの負担が上に乗ります。
データ入力の人件費(月)= 月給 × 人数 × 会社負担の上乗せ分
会社負担の社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険など)は、給料の約16%です(東京・一般の事業で、40歳未満なら約15.7%、介護保険がかかる40〜64歳なら約16.5%。2026年度の協会けんぽの料率などから計算。業種・地域・年齢で変わります)。
例:月給25万円の事務担当が1人いる会社
25万円 × 1人 × 1.16 = 月29万円
兼務の場合は、データ入力に使っている時間の割合をかけます。社長や営業が夜に一覧づくりをしているなら、その人の時給で計算してみてください。
ハマノーンワシの時給でコピペしてたら、一番高い入力係じゃないか。
すずきはい。社長のコピペが、会社で一番高いデータ入力です。
AIで何時間浮くかを出す
業務ごとに「今の時間」と「AI化した後の時間」を並べます。自社の数字は、実際にかかっている時間で入れてください。下は作業の変わり方の例です。
| 業務 | AI化する前 | AI化した後 |
|---|---|---|
| 申込書・注文書の転記 | 1枚ずつ目で見て打つ | AI-OCRが読み、人は読めなかった欄だけ確認 |
| Webフォーム・別システムからの転記 | コピーして貼る | 連携・RPAで自動。人は項目が変わったときだけ直す |
| 表記ゆれの統一 | 1行ずつ直す | 生成AIや表計算のAIでそろえ、人は「要確認」だけ見る |
| メールからの項目の抜き出し | 読みながら打つ | 生成AIが表にし、人は抜けを確認 |
| 納品前のチェック | 全行を目で見る | 数式で件数・重複・空欄を出し、人は印のついた行だけ見る |
何人分の仕事が浮くか(=何人クビにできる、とハマノーンは言う)
浮く人数 = 浮いた時間 ÷ 1人の月の労働時間(例:160時間)
たとえば、データ入力に月60時間かかっていた会社が、AI化して月20時間になったとします(仮の数字です。セブンコードの実績ではありません)。
(60時間 − 20時間)÷ 160時間 = 0.25人分
ハマノーン0.25人分浮くなら、1人クビだな!
すずき0.25人は切れません。1人の4分の1です。
ハマノーンなら、端数は切り上げて明日1人クビだ!
すずきそれをやると訴えられます。次の見出しで説明します。
【注意】AIを入れたから、という理由でクビにはできない
ここは真面目に書きます。日本では、会社が社員を自由に解雇することはできません。労働契約法16条で「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない解雇は無効」と定められています。人員削減のための解雇(整理解雇)は、人員削減の必要性・解雇を避ける努力・人選の合理性・手続きの妥当性の4つを総合して判断されます(厚生労働省委託の相談センターの説明)。
「AIを入れたので、入力係は明日から来なくていい」は、まず通りません。
ハマノーンクビにできないなら、AIを入れても意味がないじゃないか。
すずき意味はあります。浮いた時間の使い方を変えるんです。
浮いた人件費の使い道
- 辞めた人の補充をしない:入力担当が辞めたときに、次の人を採用しない
- 売上につながる仕事に回す:入力で浮いた時間を、取引先とのやりとりや営業の準備に使う
- 残業を減らす:繁忙期の入力の残業代がそのまま減る
ハマノーンなら、入力係の補充はやめて、浮いた分で地下にライブハウスを作るぞ!
すずきライブハウスの前に、溜まった「要確認」の片づけです。補充しない分は、新卒を雇う代わりに社畜るに外注してください。社会保険料もかかりません。
Lv3は誰に回させる?採用・社内・代行・人×AIを比べた
選択肢は4つ。①入力担当を採用 ②今の社員+ツール+AI ③従来のデータ入力代行(件数・文字数の単価) ④人×AIの業務代行。量が多く形がそろう入力は②や③、量が少ない・形がバラバラ・ルール決めから必要な入力は④が向いています。
ハマノーン結局、誰にデータ入力を任せるのが一番安いんだ?
すずき4つの方法を並べて比べます。量と書類の形で、向き不向きが変わります。
| ①入力担当を採用 | ②今の社員+ツール+AI | ③データ入力代行(単価制) | ④人×AIの業務代行 | |
|---|---|---|---|---|
| 月額の目安 | 給与+社会保険料(約16%)+採用費(一般事務の平均年収は356万円/求人広告費は1人あたり平均32万円) | ツール代+担当者の時間(RPAはライセンス代も) | テキスト入力1文字0.2〜2.0円、データ登録1件20〜100円など | 人の作業1時間3,000円(社畜る) |
| 人件費との差 | ― | 担当者の時間ぶん | 量しだい | 例:月20時間なら月6万円(社会保険料なし) |
| 任せられること | 全部(社内の人なので) | 全部(ただし手が回るかは別) | 決まった形の入力 | 入力元の回収、ルール決め、AIでの入力、要確認の片づけ、納品前チェック |
| 始めるまで | 採用に数か月 | すぐ(設定に1〜2か月) | 見積もり・仕様の取り決めしだい | 最短3日 |
| 辞めるリスク | あり | あり | 小さい | 小さい(担当が変わらない) |
| 向いている会社 | 入力が毎日大量にあり、社内に置きたい | 担当がいて、仕組みを作る時間もある | 形がそろった書類を大量に出したい | 量が読めない、形がバラバラ、社長や営業が兼務している |
平均年収はdoda 平均年収ランキング(一般事務)、求人広告費はマイナビ 中途採用状況調査2026年版(管理・事務)、データ入力代行の単価はリスモン・マッスル・データの相場の解説より。
自動化を買うか、人+AIに投げるか
データ入力は「量」と「書類の形がそろっているか」で、選ぶ道が変わります。
- 量が多い × 形がそろう:RPAやAI-OCRを買う価値があります。毎月同じ帳票が大量に来るなら、仕組みに任せるほど安くなります
- 量が多い × 形がバラバラ:AI-OCRで読みつつ、読めない分を拾う人が要ります
- 量が少ない × 形がそろう:表計算ソフトのAI機能で、自分たちで回せます
- 量が少ない × 形がバラバラ:仕組みを買うと割に合いません。たとえばWinActorの「AI連携ライセンス」は、フル機能版で年219万8,000円(税込)です(NTTアドバンステクノロジ)。ここは人+AIに外注するのが早いです
ハマノーンRPAって、そんなにするのか。
すずき量が多い会社には安い買い物です。でも月に数十件なら、仕組みを作る人の時間のほうが高くつきます。
月20時間を外に出すといくら?
20時間 × 3,000円 = 月6万円
先ほどの「月給25万円の事務担当」の人件費(会社負担込みで約29万円)と比べると、データ入力の「回す」仕事だけを外に出すほうが安く済む会社は多いです。人×AIの代行では、まず人が回して、繰り返しの作業をAIに移していくので、月日がたつほど同じ時間でできる量が増えていきます。
ハマノーン月6万円なら、入力係を1人雇うより安いな。
すずきしかも担当が変わらないので、辞めてルールが消える心配も小さいです。新卒を雇うより、執行役員のぼくを雇いませんか?
ハマノーンお前はもううちの役員だろ。
すずき……そうでした。じゃあ社畜るに投げてください。
向いていない会社もあります
- 入力は月に数件で、社長が数分で済んでいる → Lv1の表計算のAI機能だけで十分です
- 毎月同じ形の帳票が大量に来て、社内に仕組みを作れる人がいる → RPA・AI-OCRを自社で入れたほうが安くなります
ハマノーンどんな会社が一番向いてるんだ?
すずき取引先ごとに頼まれる形が違って、量も月によってバラバラな会社です。
個人情報は大丈夫?データ入力の外注の線引き
データ入力の外注で気をつけるのは2つ。顧客の個人情報を預けるなら、預けた会社にも委託先を監督する義務があること。官公署に出す書類の作成は、行政書士にしかできないことです。
ハマノーン入力なんて誰がやっても同じだろ。名簿ごと丸投げでいいな?
すずき丸投げはいいですが、預けっぱなしはダメです。個人情報を預けたら、預けた側にも責任が残ります。
ハマノーンじゃあ、ワシは何をすればいいんだ。
すずき預ける先を選んで、約束を決めて、ときどき様子を見る。それだけです。
個人情報を預けるときのルール
顧客の名簿や申込書の入力を外に出すことは、個人情報保護法でいう「個人データの取扱いの委託」にあたります。委託する会社は、委託先に対して必要かつ適切な監督をしなければなりません(個人情報保護法25条)。個人情報保護委員会のガイドラインは、①適切な委託先を選ぶ ②委託契約を結ぶ ③委託先での取扱いの状況を把握する、の3つを挙げています(個人情報保護委員会 ガイドライン(通則編))。
行政書士にしか頼めない仕事
官公署(役所・警察署など)に出す書類や、権利義務・事実証明に関する書類を、他人から頼まれて報酬を得て作ることは、行政書士(行政書士法人)にしかできません。2026年1月1日施行の改正行政書士法で、「いかなる名目によるかを問わず」の文言が加わり、法人も罰金の対象になりました(日本行政書士会連合会)。
データ入力の代行でも、許認可や補助金の申請書を「代わりに作る」ことは引き受けられません。セブンコードが引き受けるのは、社内で使う一覧や、取引先に渡すスプレッドシートへの入力・転記・整形です。
社内に残すべき仕事
- 何のデータを、どこまで外に出すかの決定
- 入力ルールの最終決定(取引先との約束ごと)
- 取引先に渡す前の最終承認
ハマノーン取引先への最後の「よろしく」くらい、代わりに言っておいてくれ。
すずき取引先に約束するのは会社です。そこは社長のところに残します。
データ入力代行を選ぶときの確認ポイント
- 今のExcel・スプレッドシート・システムのまま頼めるか
- AIが処理した内容を、人が確認しているか
- 個人情報の扱い(委託契約、アクセスできる人の範囲、AIに入れるデータのルール)
- 料金は「時間」「件数」「文字数」「月額固定」のどれか
- 入力ルールの整理から頼めるか、決まった形の入力だけか
- 担当者が変わらないか
よくある質問
形がそろった書類やシステム間の転記はかなり自動化できますが、完結はしません。読めない字の確認、入力ルールの決定、元の書類との突き合わせ、取引先に渡す前のチェックは人が必要です。
AIを入れたという理由だけで解雇することは、原則としてできません。解雇には客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が必要です(労働契約法16条)。浮いた時間は、退職者の補充をしない、別の仕事に回す、残業を減らす、といった形で人件費の削減につなげます。
できます。GoogleスプレッドシートにはAI関数とGemini、ExcelにはCopilotがあります(どちらも対象のプランが必要)。ExcelのCOPILOT関数は2026年9月14日で提供が終わったので、今はCopilotの画面から使います。
表記ゆれの統一、メールからの項目の抜き出し、列の整形などはできます。ただし空欄をそれっぽく埋めることがあるので、「推測で埋めない」と指示し、元の書類との突き合わせは人がやります。個人情報は番号に置き換えてから使います。
量と書類の形で変わります。同じ形の帳票が毎月大量に来るならRPA・AI-OCRが向いています。量が少ない、形がバラバラ、ルール決めから必要な入力は、仕組みを買うより人+AIの代行のほうが安く済むことが多いです。
外注はできますが、預ける側にも委託先を監督する義務があります(個人情報保護法25条)。委託先を選び、委託契約を結び、取扱いの状況を把握してください。AIに入れるデータのルールも、契約の前に確認します。
入力元の回収、入力ルールの整理、AIでの読み取り・転記・整形、要確認の片づけ、納品前のチェックまでお引き受けします。まず人が作業を回してマニュアルにし、繰り返しの作業からAIに移していきます。官公署に出す書類の作成は行政書士の仕事なので引き受けません。人が動く作業は1時間3,000円です。
まとめ
データ入力AIとは、申込書や注文書の読み取り、Webフォームや別システムからの転記、会社名や住所の表記ゆれの統一、メールからの項目の抜き出しなど、データ入力の定型作業をAIで自動化することです。中小企業のデータ入力は、①AI-OCR・表計算ソフト・RPAの自動化機能、②生成AIによる整形と抜き出しの補助、③入力ルールを決め、読めない書類と食い違いを確認し、納品前にチェックする人、の3つをそろえて初めて回ります。量が多く形がそろう入力は仕組みを買い、量が少ない・形がバラバラな入力は人+AIに任せるのが、費用の面で無理がありません。AIで浮いた時間は、解雇ではなく、採用を減らす・別の仕事に回す・残業を減らすことで人件費の削減につなげます。
Lv1のツールと、Lv2の生成AIはお金で買えます。Lv3の「回す人」だけは、人がいないと始まりません。領収書や請求書の入力なら、経理まわりの記事もあわせて読んでください(→経費精算AI・請求書AI・経理AI)。セブンコードの「AI×人の業務代行」は、このLv3を、ルール決めから納品前のチェックまで引き受けるサービスです。
ハマノーンつまり、クビにはできないけど、入力係を増やさずに済むってことだな。
すずきはい。ルール決めと確認まで、外に任せられます。
ハマノーンよし、社畜るに投げるか!
すずき投げてください。夜中のコピペは、社長の仕事じゃないです。
ハマノーンでは、今日はこの辺で、GOOD BLACK😈






