営業リスト作り、一番給料の高い営業マンにやらせてませんか!?ネットで会社を探してExcelにコピペしている時間は、売上ゼロの時間です。しかもリスト係が辞めた日には、どこから集めたリストなのか、誰に送って断られたのか、社内の誰にも分からなくなります。
少人数の会社ほど、社長が夜な夜な検索結果から会社名を貼り付けている、なんて話もよく聞きます。そんな会社に向けて、自社の営業リストをAIで作っているセブンコードが、営業リスト作成AIの活用方法を紹介します!
- 営業マンや自分が、リスト作りに毎月何時間も取られている経営者
- 「ChatGPTで営業リストを作れ」と言われて、何から手をつけるか分からない営業担当
- AIで集めたリストが、法律的に大丈夫なのか不安な経営者
- 営業リスト作りの人件費が月いくらか、何人分の仕事がAIに移るかを自分で計算できる
- 今使っている企業データベースと生成AIをつないで、リストを作る流れがわかる
- AIに任せるところと、人が確認するところ、やってはいけない集め方がわかる
目次
営業リスト作成はどこまでAIに投げられる?
営業リスト作成AIとは、企業データベースや生成AIを使って、条件に合う会社の抽出、社名の表記ゆれや重複の整理、優先順位づけなど、リスト作りの定型作業を自動化することです。誰に売るかを決めること、AIが出した会社が本当にあるかの確認、送ってよい相手かの判断は人に残ります。
ハマノーンはひふへほ〜ん。営業リストなんて、AIに「売れそうな会社を1,000社出して」って言えば終わりだろう?
すずき1,000行の表は一瞬で出ます。ただ、その中に実在しない会社や、もう閉めた会社が混ざります。
ハマノーンAIなのに、ない会社を出してくるのか!
すずき出してきます。なので、どこまでAIでどこから人かを先に分けます。
| Lv | 中身 | 営業リストだと |
|---|---|---|
| Lv1 | 企業データベース・リストツールの自動化 | 業種・規模・地域での抽出、データの自動更新、CSV出力 |
| Lv2 | 生成AIで作業と確認を助ける | ターゲット条件の言語化、表記ゆれ・重複の整理、優先順位づけ |
| Lv3 | 回す人 | 誰に売るかの設計、精度の確認、送ってよい相手かの管理 |
営業リストの仕事を並べて、どのLvでやるかを整理するとこうなります。
| 作業 | AI任せ度 | どのLvでやるか | 人に残ること |
|---|---|---|---|
| 業種・規模・地域で会社を抽出 | Lv1 | 条件を決めること | |
| 社名・住所・URLの収集 | Lv1 | どこから集めていいかの判断 | |
| 表記ゆれ・重複の整理 | Lv2 | 最後の目視 | |
| 会社ごとの特徴の要約・優先順位づけ | Lv2 | 優先順位の基準を決めること | |
| 閉鎖・移転・既存顧客の除外 | Lv1・Lv3 | 抜き取りで本当にあるかを確かめる | |
| 送信を断った相手の管理 | Lv3 | 拒否の記録と、二度と送らない仕組み | |
| CRM(顧客管理)への登録 | Lv1 | 入れる項目のルールを決めること |
AIが得意なのは「探す・絞る・そろえる・並べる」
条件に合う会社を探す。業種や従業員数で絞る。「株式会社」「(株)」「㈱」のバラバラな社名をそろえる。会社ごとの特徴を読んで、優先度の高い順に並べる。リスト作りの時間のほとんどは、この繰り返しです。ここはAIと企業データベースが一番強いところで、何千社あっても手が止まりません。
ハマノーン何千社でも疲れない! ワシが手でやったら、30社で目がしょぼしょぼだぞ!
すずき社長が目をしょぼしょぼさせている時間、会社の売上はゼロです。
人が要るのは「誰に・本当に・送っていいか」
次のような場面は、AIだけでは決められません。
- そもそも、どんな会社に売れば受注できるのか
- AIが出した会社が、本当に今も営業しているのか
- 既存のお客さんや、取引を断られた会社が混ざっていないか
- 担当者の名前やメールアドレスを、リストに入れていいのか
- 「営業メールはお断り」と書いてある会社に送っていいのか
ハマノーン断られた会社にも、もう1回送ればいいだろう。AIなら何回でも送れるぞ。
すずき断られた相手に送り直すと、法律の話になります。そこは人が止めます。
ハマノーン……AIの連打はダメなのか。
AIは決めた条件で会社を集めるのは得意ですが、「この会社には送ってはいけない」と判断する材料は、人が渡さない限り持っていません。だから、AIの後ろに人の確認を1段だけ残します。
セルフチェック:あなたの会社はどのLvまで必要?
当てはまるものを数えてください。
- 営業リストを、検索結果からExcelにコピペして作っている
- 社長か営業マンが、自分でリストを作っている
- 「どんな会社に売るか」が、紙にも画面にも書かれていない
- リストのどこまでにアプローチ済みか、すぐに分からない
- 送った会社から「もう送らないで」と言われた記録が残っていない
- 同じ会社に、別の営業から二重で連絡したことがある
- 閉鎖した会社や移転した会社に連絡して、空振りしたことがある
- リストの作り方を知っているのが1人だけ
- ChatGPTでリストを作ってみたが、実在するか確かめていない
- AIを使ってみたいが、設定する時間がない
- 0〜2個:Lv1(企業データベース)だけで十分楽になります
- 3〜5個:Lv2(生成AI)まで入れると、整理と確認がかなり減ります
- 6個以上:足りないのはツールではなく「回す人」です
ハマノーン6個以上って、ほとんど全部じゃないか。
すずき社長が自分でリストを作っている会社なら、だいたい6個は超えます。
ハマノーンじゃあ、そういう会社はどうすればいいんだ?
すずきLv3を外に任せる手があります。リスト作りの「回す人」ごと、ウチが引き取れます。
Lv1:そのリストツール、AIとつながってますか?
営業リストのツールは乗り換えなくて大丈夫です。業種・規模・地域での抽出とCSV出力はどの定番ツールでもでき、ClaudeなどMCPに対応した生成AIと公式につながると確認できたのは、2026年10月時点でSalesNow(SalesNow MCP)でした。
ハマノーンAIでリストを作るなら、流行りのツールに乗り換えないといけないのか?
すずきいえ。今のツールのままで大丈夫です。CSVで書き出せれば、生成AIで整理できます。
ハマノーン乗り換えないで済むなら、ワシは大歓迎だ!
すずきまずは定番のツールが、どこまでAIとつながっているかを見ておきましょう。
下の表は、各社が公式に出しているAIの機能と、生成AIとの連携をまとめたものです(2026年10月2日に各社の公式サイト・公式発表で確認)。
| ツール | ツール内のAI・自動化の機能 | 生成AIとの公式連携 | 公式の根拠 |
|---|---|---|---|
| SalesNow | 1,600万件超の法人・組織データ(毎日更新)から、業種・従業員数・資金調達などの条件でターゲットリストを作成 | SalesNow MCP、提供開始の発表 | |
| Musubu | 自社開発の「調査AIエージェント」で、1日20万件の企業データを自動更新。企業・店舗・キーマンなど1,200万件以上のデータ | Musubu | |
| BIZMAPS | 200万を超える企業データ、5,000項目以上の独自タグで検索。自社と相性の良い企業をAIがレコメンド。登録から30日間100件まで無料でダウンロード | BIZMAPS | |
| Sales Marker | 検索行動のデータ(インテントデータ)からニーズのある企業を見つける。企業ごとにカスタマイズした文面、営業AIエージェント | Sales Marker | |
| uSonar(ユーソナー) | 独自AI「u脳」。第1弾は名刺管理アプリ「mソナー」に実装し、企業の要約と営業の打ち手を提案。各サービスに順次展開予定 | u脳の発表 | |
| gBizINFO(経済産業省) | 500万社以上の政府保有の法人データ(基本情報・財務・補助金など)。APIとCSVダウンロードあり。AI機能はなし | gBizINFO | |
| 法人番号公表サイト(国税庁) | 商号・所在地・法人番号を検索。ダウンロードとWeb-APIで取得できる。AI機能はなし | 法人番号公表サイト |
○=公式で提供/×=公式の提供を確認できなかったもの。MCPは、ChatGPTやClaudeなどの生成AIから外部のサービスやデータを使うための仕組みです。
見てのとおり、「条件で抜き出す」はもうどのツールでもできます。違いが出るのはデータの新しさと、AIから直接さわれるかです。SalesNowの公式発表では、Claudeに「先月新設された渋谷区のIT企業を一覧にして」と頼む使い方が例に挙がっています。生成AIだけに頼むのと違い、答えは法人番号にひもづいたデータベースから返ってきます。
公式の生成AI連携がないツールでも困りません。条件で抜き出したリストをCSVで書き出せば、Lv2の生成AIで社名の整理や優先順位づけができます。国や国税庁が出している公的なデータは無料で、集め方で揉める心配も少ないので、土台に使えます。
ハマノーンどのツールもAIだらけか。すげ〜!! じゃあ、もうリストは勝手にできあがるな!
すずき抜き出すところまでは、です。「この会社は既存のお客さん」「ここは前に断られた」は、ツールは知りません。
ハマノーンそこはワシの頭の中にあるぞ。
すずき社長の頭の中にあるうちは、リストに反映されません。
営業リスト×AIの作り方は5ステップ
営業リスト×AIでやることは5つ。①誰に売るかを言葉にする ②集める元を決める ③AIで抜き出して整える ④人が精度を確かめる ⑤CRMに入れて更新を回す。どのツールでも流れは同じです。
ハマノーンなら、今日中に1万社のリストを作っといてくれ。
すずき1日で1万行は作れます。でも使えるリストにするには、手順が5つあります。
業種、従業員数、地域、売上の規模。それから「こういう会社は除く」という条件。受注した会社の共通点を書き出して、ターゲットの条件にします。ここがあいまいなまま作ると、AIはあいまいな会社を大量に集めてきます。
営業リストの質は、この「誰に売るか」の1行で9割決まります。
ハマノーン誰に売るかなんて、お金を払ってくれる会社なら誰でもいい。
すずき「誰でもいい」で作ったリストは、誰にも刺さりません。まず受注した会社の共通点からです。
企業データベース、gBizINFOや法人番号公表サイトなどの公的データ、自社の名刺や問い合わせの記録。集める元は、使ってよいと決まっているものにします。利用規約でデータの抜き出しを禁止しているサイトからは集めません。たとえばGoogleマップの追加利用規約は、コンテンツのコピーや大量ダウンロードを禁止しています。
企業データベースで条件を指定して抜き出します。SalesNow MCPのようにAIから直接さわれるなら、Claudeに条件を文章で伝えて抜き出せます。そのあと、生成AIで社名の表記ゆれ(株式会社/(株)/㈱)、全角と半角、重複をそろえます。
AIが整えたリストを、そのまま使いません。次のものは人が見て外します。
- 既存のお客さん・取引中の会社
- 前に「もう連絡しないで」と言われた会社
- 閉鎖・移転した会社(全件は無理なので、抜き取りで公式サイトや法人番号公表サイトを確認)
- 同じ会社の重複(本社と支店が別の行になっている など)
できたリストはExcelに置きっぱなしにせず、CRM(顧客管理)に入れます。そのとき「いつ、どこから取ったか」と「アプローチした結果」を一緒に残します。会社は毎月できて、毎月なくなるので、リストは作って終わりではなく、定期的に作り直すものです。
ハマノーン一回作ったリストを、何年も使い回せばいいだろう!
すずき去年のリストは、閉めた会社と移転した会社だらけです。空振りの電話代のほうが高くつきます。
ハマノーン……ワシの名刺フォルダも、怪しいもんだな。
ツールごとの設定ポイント
- SalesNow:業種・従業員数・資金調達・採用の状況などで絞り込んでリストを作成。SalesNow MCPを使うと、Claude・CursorなどMCP対応のAIから、文章で条件を伝えて検索できます。無料は月500クレジットまで、以降は従量課金です
- Musubu:業種・規模・売上・拠点などで検索。調査AIエージェントが企業データを毎日自動で更新しています
- BIZMAPS:業種・事業内容・売上に加え、導入している製品や展示会の出展歴などの独自タグで絞り込めます。登録から30日間100件まで無料、追加は1件30円です
- Sales Marker:自社に関係するキーワードを検索している企業を見つけ、そこからリストを作ります。アプローチまで同じツールで行う作りです
- gBizINFO・法人番号公表サイト:無料のAPIとダウンロードで、法人の基本情報をまとめて取れます。社名と所在地の確認や、ほかのリストの名寄せの土台に使えます
画面やメニューの名前、提供範囲、料金は変わることがあります。各社の公式サイトもあわせて確認してください(2026年10月時点)。
Lv2:ChatGPTに「リスト出して」はなぜ危ない?
ChatGPTやClaudeなどの生成AIは、営業リスト作りでは、ターゲット条件の言語化、社名の整理、会社ごとの特徴の要約と優先順位づけに使えます。
ただし、データベースにつながっていない生成AIに「会社を100社出して」と頼むと、実在しない会社や間違った連絡先が混ざります。
ハマノーンChatGPTに「東京のIT企業を100社リストにして」って頼めば、タダでリストができるじゃないか!
すずきできたように見えます。でも、もっともらしい架空の会社や、違うURLが混ざります。
ハマノーンAIがウソをつくのか!
すずきわざとではないです。生成AIは、事実と違うことをもっともらしく答えることがあります。
生成AIが事実と違うことをもっともらしく答える現象は「ハルシネーション」と呼ばれ、総務省・経済産業省のAI事業者ガイドラインでもリスクとして挙げられています。だから生成AIは「会社を探す係」ではなく、データベースや自社の記録から出てきたリストを「整える係」と「読む係」に使います。
ChatGPT・Claude・Gemini・Microsoft Copilot などの生成AIは、リストツールの「外側」で働きます。ツールが「抜き出す係」なら、生成AIは「整える係」と「読む係」です。
営業リストで生成AIが使える5つの場面
- ターゲット条件の言語化:受注した会社の一覧から共通点を出して、抜き出しの条件にする
- 社名と住所の整理:表記ゆれ・全角半角・重複をそろえる
- 会社ごとの要約:人が開いた会社の公式サイトの文章を貼って、事業内容を1行にまとめる
- 優先順位づけ:決めた基準で、リストをA・B・Cに分ける
- 除外の突き合わせ:既存顧客や送信を断った会社の一覧と、新しいリストを突き合わせる
そのまま使えるプロンプト例
あなたは中小企業の営業企画担当です。次の「受注した会社の一覧」から、共通する特徴を
業種・従業員数・地域・事業内容の4つの観点で整理し、営業リストの抽出条件として箇条書きにしてください。
「こういう会社は除く」という除外条件も3つ提案してください。断定せず、根拠になった会社の行番号を添えてください。
【受注した会社の一覧】(CSVを貼り付け。担当者の個人名は削除済み)
次の企業リストの「会社名」と「住所」の表記をそろえてください。
・「株式会社」「(株)」「㈱」は「株式会社」に統一
・英数字は半角に統一
・同じ会社と思われる行は、まとめずに「重複の候補」として行番号を並べる
会社を新しく追加したり、存在しない情報を補ったりはしないでください。
【企業リスト】(CSVを貼り付け)
次の「新しい営業リスト」から、「既存顧客の一覧」と「連絡を断られた会社の一覧」に含まれる会社を探し、
該当する行に「除外」と理由を書いてください。社名の表記が違っても、所在地が同じなら候補として挙げてください。
最後に、除外した件数と、判断に迷った行を一覧にしてください。
【新しい営業リスト】【既存顧客の一覧】【連絡を断られた会社の一覧】(それぞれCSVを貼り付け)
ハマノーン「存在しない情報を補わない」って、わざわざ書くのか。
すずき書かないと、空いているところをAIが気を利かせて埋めてくることがあります。
ハマノーン気が利きすぎて、話を盛るのか。ワシみたいだな。
すずきなので、やってほしくないことは先に止めておきます。
やってはいけない使い方
- 生成AIだけで会社を探させない。データベースにつながっていない生成AIに「会社を出して」と頼んだリストは、そのまま使わない
- 担当者の個人名や個人のメールアドレスを、そのまま貼らない。会社そのものの情報は個人情報ではありませんが、役員や従業員の情報は個人情報です
- AIが整えたリストを、確認せずに営業に回さない。既存顧客や断られた会社に連絡が届くと、信用をなくします
- 社内のルールを先に決める。どのAIを、誰が、どのデータで使っていいか。法人向けのプランや設定なら、入力したデータはAIの学習に使われません(ChatGPTはBusiness・Enterprise、ClaudeはTeam・Enterprise、GeminiはGoogle Workspace版、Microsoft Copilotは職場のアカウント。各社公式の説明)。無料版や個人向けのプランは、設定しだいで学習に使われることがあります
Lv3:AIでリストを作ったのにアポが取れない5つの理由
企業データベースと生成AIがそろっても、「回す人」がいなければリストは使えるものになりません。止まる理由は、だいたいこの5つです。
ハマノーンツールも入れた、AIも入れた。これで営業リストはほったらかしでいいな!
すずき社長、そのリスト、もう取引しているお客さんが混ざってませんか?
ハマノーン……なんでそうなるんだ。
すずき原因はだいたい次の5つです。
① 誰に売るかが決まっていない
ターゲットの条件を誰も決めないまま自動化すると、AIは「なんとなく売れそうな会社」を大量に集めてきます。条件を決めないまま自動にすると、使えない行が速く大量に増えるだけです。
② データが古い
会社は毎年大量にできて、大量になくなります。東京商工リサーチの調べでは、2025年に休廃業・解散した企業は6万7,210件で過去最多、新しくできた法人は15万7,011社でこちらも最多でした。1年前に作ったリストは、それだけで閉めた会社を含み、新しい会社が抜けています。
ハマノーン6万件も消えるのか。
すずきはい。なので、リストは作って終わりではなく、作り直すものです。
③ AIがでっち上げた会社が混ざる
データベースにつながっていない生成AIに会社を出させると、実在しない会社や違う連絡先が混ざります。誰も抜き取りで確かめなければ、そのまま営業がかけて空振りします。
④ 送ってはいけない相手の管理がない
「もう送らないで」と言われた会社、既存のお客さん、営業メールお断りと書いてある会社。この一覧を誰も持っていないと、新しいリストを作るたびに同じ相手にまた送ってしまいます。広告メールの場合、送信を断った相手に送り直すことは特定電子メール法で禁止されています。
ハマノーン断られた会社なんて、担当者が覚えておけばいいだろう?
すずき覚えている人が辞めたら、その日から全部送り直しです。一覧にして残します。
⑤ 担当が辞めると、どこから集めたか誰も分からない
どのデータから、いつ、どの条件で作ったリストなのか。知っているのが1人だけだと、その人が辞めた瞬間に、リストを信用していいのか誰も判断できなくなります。担当者の個人名やメールアドレスを含むなら、どう取得したかを説明できないことそのものが問題になります。冒頭の「リスト係が辞めた日」はまさにこれです。
ハマノーンつまり、ツールとAIがあっても、回す人がいないとリストは使えないってことか。
すずきそうです。Lv1とLv2はお金で買えますが、Lv3は人が要ります。
ハマノーンなら、リスト係を1人雇うか。
すずき採用には時間がかかりますし、社会保険料も払います。辞めたらまたゼロからです。
ハマノーン……じゃあ、外に任せるしかないか。
すずきはい。その「回す人」を1時間単位で貸しているのが社畜るです。リスト作りも投げてください。
Lv1(企業データベース)とLv2(生成AI)はお金で買えます。Lv3(回す人)だけは、人がいないと始まりません。
【実例】セブンコードは営業リストをAIで作っている
セブンコードは、自社の営業リストをAIを使って作成しています。リスト作りの代行も、まず人がお客さんの作業を対応してマニュアルにし、そのマニュアルをAIで自動化していく順番で進めます。
ハマノーンで、ワシらの会社の営業リストはどうなってるんだ?
すずきAIで作っています。
ハマノーンさすがワシの会社だ!
すずきそして、お客さんのリスト作りを代行するときは、次の順番で進めます。
代行は「人がやる → マニュアルにする → AIにする」の順番
いきなりAIに任せると、①の「誰に売るか」も④の「送ってはいけない相手」も決まっていないまま、リストだけが増えていきます。なのでセブンコードの業務代行は、どの業務も同じ順番で進めます。
- まず人がやる:お客さんの営業リスト作りを、セブンコードの人が実際に担当する
- マニュアルにする:誰に売るか、どこから集めるか、何を外すか、どの項目をCRMに入れるかを書き出す
- AIで自動化する:マニュアルの中で、AIに任せられる作業から順番に自動にしていく
ハマノーン最初は人がやるのか。AIの会社なのに遠回りじゃないか?
すずき遠回りに見えて、一番早いです。決まっていないことは、AIに教えようがないので。
ハマノーンワシの頭の中を、先に紙に書くってことか。
すずきはい。社長の頭の中ごと、ウチがマニュアルにします。
よくあるつまずき:便利な抜き出しツールが、規約違反だった
営業リストをAIで作り始めた会社がつまずきやすいのが、集める元です。地図サイトや求人サイトから会社名と住所を自動で抜き出すツールは手軽ですが、元のサイトの利用規約で禁止されていることがあります。たとえばGoogleマップの追加利用規約は、禁止事項として、コンテンツのコピーと大量ダウンロード(一括フィードの作成)を挙げています。地図から会社名と住所を自動でまとめて抜き出すツールは、ここにぶつかります。
マニュアルに「どこから集めていいか」を最初に書いておけば、この事故は先にふさげます。これを決めて、書いて、守らせるのがLv3の仕事です。
ハマノーン抜き出せるんだから、使えばいいだろう!
すずき抜き出せることと、使っていいことは別です。規約を読んでから使います。
ハマノーン……便利なものほど、落とし穴があるのか。
営業リスト作成の人件費はいくら減る?何人分浮く?
営業リスト作成のAI化で浮く仕事は、今リスト作りにかけている時間と、それをやっている人の時給で決まります。浮いた人をすぐに解雇はできないので、採用を減らす・営業の本業に回す形で人件費を下げます。
ハマノーン前置きはいい。で、営業リストのAIで何人クビにできるんだ?
すずきその前に、今のリスト作りにいくらかかっているかを計算します。
いまの営業リスト作成の人件費を出す
営業リスト作成の人件費は、作っている人の時給 × かかっている時間 で出します。時給には、給料だけでなく会社が払う社会保険料なども乗ります。
営業リスト作成の人件費(月)= 月給 × 会社負担の上乗せ分 ÷ 月の労働時間 × リスト作りの時間
会社負担の社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険など)は、給料の約16%です(東京・一般の事業で、40歳未満なら約15.7%、介護保険がかかる40〜64歳なら約16.5%。2026年度の協会けんぽの料率などから計算。業種・地域・年齢で変わります)。
計算の例(仮の数字です。セブンコードの実績ではありません):月給30万円の営業担当が、営業リストの作成に月20時間かけている会社
30万円 × 1.16 ÷ 160時間 ≒ 時給2,200円 → 20時間で月4.4万円ほど
社長や役員が自分でリストを作っているなら、その人の時給で計算してみてください。たいてい、会社で一番高いリスト係になっています。
ハマノーンワシの時給で計算したら、コピペが一番高い仕事になってるじゃないか。
すずき社長が夜に作っているリストは、会社で一番高いリストということです。
AIで何時間浮くかを出す
作業ごとに「今どうやっているか」と「AI化した後に人に残ること」を並べます。時間は会社ごとに違うので、自社の数字は実際にかかっている時間で入れてください。
| 作業 | 手作業だと | AI化した後に人に残ること |
|---|---|---|
| 会社を探す | 検索結果を1社ずつ開いて確認 | 抽出条件を決める |
| 社名・住所・URLを写す | Excelにコピペ | なし(データベースから出力) |
| 表記ゆれ・重複をそろえる | 目で見て直す | 最後の目視 |
| 会社ごとの特徴を調べる | 公式サイトを読んでメモ | 要約の確認と優先順位の基準 |
| 既存顧客・断られた会社を外す | 記憶と照らし合わせる | 除外の一覧を持ち、更新する |
| CRMに入れる | 手で入力 | 入れる項目のルールを決める |
何人分の仕事が浮くか(=何人クビにできる、とハマノーンは言う)
浮く人数 = 浮いた時間 ÷ 1人の月の労働時間(例:160時間)
上の計算の例(月20時間)なら、仮に全部AIに移っても
20時間 ÷ 160時間 = 0.125人分
ハマノーン0.125人分浮くなら、リスト係を1人クビだな!
すずき0.125人は切れません。人の8分の1です。
ハマノーンなら、営業の給料を8分の1減らす。
すずきそれも会社の都合だけではできません。次で説明します。
【注意】AIを入れたから、という理由でクビにはできない
ここは真面目に書きます。日本では、会社が社員を自由に解雇することはできません。労働契約法16条で「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない解雇は無効」と定められています。人員削減のための解雇(整理解雇)は、人員削減の必要性・解雇を避ける努力・人選の合理性・手続きの妥当性の4つを総合して判断されます(厚生労働省委託の相談センターの説明)。
「AIがリストを作るので明日から来なくていい」は、まず通りません。
浮いた人件費の使い道
- リスト係を新しく採用しない:営業アシスタントを1人増やす前に、AIと外注で回せないかを考える
- 営業の本業に回す:リスト作りで浮いた時間を、商談や提案書づくりに使う
- 残業を減らす:「夜のコピペ」がそのまま消える
ハマノーンなら、浮いた時間で屋上の露天風呂の業者リストを作るぞ!
すずきその前に、お客さんのリストでお願いします。露天風呂の代金も、お客さんからの売上です。
Lv3は誰に回させる?採用・社内・外注の月額を比べた
営業リストのLv3を回す選択肢は4つ。①リスト係を採用 ②今の社員+ツール+AI ③人のリスト作成代行 ④人×AIの業務代行。リスト作りだけで1人を雇うほどの量になる会社は少ないので、AIで減らした後の時間だけを外に出すのがいちばん無駄がありません。
ハマノーン結局、誰にリストを任せるのが一番安いんだ?
すずき4つの方法を並べて比べます。
| ①リスト係を採用 | ②今の社員+ツール+AI | ③人のリスト作成代行 | ④人×AIの業務代行 | |
|---|---|---|---|---|
| 月額の目安 | 給与+社会保険料(約16%)+採用費 | ツールの月額(プラン・件数で変わる)+担当者の時間 | 事業者ごとに料金の決まり方が違う(件数・時間・月額固定) | 人の作業1時間3,000円(社畜る) |
| 人件費との差 | ― | 担当者の時間ぶん | 任せる範囲しだい | 作業した時間ぶんだけ(社会保険料なし) |
| 始めるまで | 採用に数か月 | すぐ(条件の整理と定着に時間がかかる) | 条件のすり合わせが必要(事業者による) | 最短3日 |
| 社内の手間 | 教育・管理 | 大きい | 小さい | 小さい |
| 辞めるリスク | あり | あり | なし | なし(担当が変わらない) |
| 向いている会社 | リストの量が多く、社内に置きたい | 営業企画の担当がいて、覚える時間もある | リストだけを丸ごと外に出したい | 担当がいない、社長が兼務、AI化も一緒に進めたい |
月20時間のリスト作りを外に出すといくら?
上の計算の例(仮の数字)で、人の作業だけで外に出すと、
20時間 × 3,000円 = 月6万円
正直に書くと、時給だけで比べれば、手の空いている社員がやるほうが安く見えます(上の例なら月4.4万円)。外に出すのが得になるのは、リスト作りをしているのが営業マン本人や社長で、その20時間を商談に回せる会社です。AIで抜き出しと整理を自動にすれば、人が動く時間は精度の確認と除外の管理だけになります。AIの仕組みづくりと運用の料金は、料金ページで確認できます。
ハマノーン月6万円で、社長の夜のコピペがなくなるのか。
すずきしかも営業マンが、その時間で商談に行けます。リスト作りは外に出せます。
向いていない会社もあります
- 取引先が決まった数社だけで、新しい会社に営業しない → 営業リストそのものがほとんど要りません
- 紹介だけで仕事が回っていて、リストの出番がない → まずは今のやり方で十分です
ハマノーンで、どんな会社なら向いてるんだ?
すずき営業マンか社長がリストを作っていて、送った・断られたの記録がない会社なら、ど真ん中です。リスト作りごと、ウチに投げてください。
ハマノーン社長が自分でコピペしている会社なんて、そんなにあるのか?
すずきあります。最初のセルフチェックで6個を超えた会社は、だいたいそうです。
個人情報・迷惑メール・スクレイピングの線引き
営業リストをAIで作るときに守るのは、個人情報保護法、特定電子メール法、そして集める元のサイトの利用規約の3つです。会社そのものの情報は個人情報ではありませんが、担当者の名前やメールアドレスを入れた時点で、個人情報として扱う必要があります。
ハマノーンネットに載ってる情報なんだから、何に使ってもいいだろう?
すずき違います。公開されている情報でも、人の名前が入れば個人情報です。
ハマノーン載せたほうが悪いんじゃないのか!
すずき載っていることと、集めて営業に使っていいことは別です。なので、ここは順番に確認します。
会社の情報と、人の情報を分ける
個人情報保護委員会のガイドラインでは、法人などの団体そのものに関する情報は個人情報に当たらず、役員や従業員に関する情報は個人情報に当たるとされています。社名・所在地・業種・従業員数だけのリストと、「営業部 部長 ○○さん」まで入ったリストは、扱いが違います。
担当者の名前やメールアドレスを入れるなら、次のことを守ります(個人情報保護法)。
- うそや不正な手段で取得しない(20条)
- 取得したら、利用目的を本人に知らせるか公表する(21条。あらかじめプライバシーポリシーなどで公表していれば、それで足ります)
- 他社からリストを買うときは、提供元の名前・住所・代表者と、そのリストをどうやって取得したかを確認する(30条)
公開されている情報でも、特定の個人を識別できれば個人情報です。集めて検索できるようにしたデータベースは、原則として個人情報データベース等に当たります(個人情報保護委員会のガイドライン・Q&A)。迷ったら、まず会社の情報だけでリストを作り、人の情報は名刺交換や問い合わせなど、相手から受け取ったものに限るのが安全です。
広告メールは、原則として同意した相手にだけ送る
営業メール(広告・宣伝のメール)は、特定電子メール法で、原則としてあらかじめ送信に同意した相手にだけ送れます。
例外として、自分のメールアドレスをホームページなどで公表している団体や営業をしている個人には送れますが、アドレスと一緒に「広告メールの送信を拒否する」と書かれている場合は送れません。
送るときは、送信者の名前と、受信を拒否するための連絡先などを書く必要があり、受信を拒否した相手に送り直すことは禁止です。
ルールを守らずに送っていると、総務大臣と消費者庁長官から送り方を改める措置命令が出ることがあります。その命令に違反した場合や、送信者の情報を偽って送った場合は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金(法人には3,000万円以下の罰金)の対象です(迷惑メール相談センター(日本データ通信協会)の説明)。
だから営業リストには、「送ってよい根拠」と「拒否された日」を残しておく列を作ります。ここが④の「送ってはいけない相手の管理」です。
集める元の利用規約を守る
ツールやAIで技術的に抜き出せても、元のサイトの利用規約がデータの抜き出し(スクレイピング)を禁止していれば、使えません。前に書いたGoogleマップのように、コンテンツのコピーや大量ダウンロードを規約で禁止しているサービスもあります(Google マップ / Google Earth 追加利用規約)。規約で許されている範囲でも、短い間隔で大量にアクセスすると相手のサーバーに負担をかけます。
迷ったら、契約した企業データベース、gBizINFO・法人番号公表サイトのような公的データ、自社の名刺と問い合わせの記録、の3つから作るのが安全です。
社内に残すべき仕事
- 誰に売るか(ターゲットの条件)を決めること
- 担当者の個人情報を、何の目的で、どこまで集めるかを決めること
- 法的な判断に迷うケースを弁護士に相談すること
ハマノーン法律の細かいところは、全部代わりに判断しておいてくれ。
すずき判断が要るところは社長と弁護士です。ウチがやるのは、決めたルールどおりにリストを作って、送ってはいけない相手を外し続けるところまでです。
リスト作成の代行を選ぶときの確認ポイント
- 今のツール・CRMのまま頼めるか
- AIが作ったリストを、人が確認しているか
- どこからデータを集めるかを説明できるか(規約で禁止されたサイトを使っていないか)
- 担当者の個人情報を扱うときのルールがあるか
- 送信を断った相手の管理まで頼めるか
- 料金は「件数」「時間」「月額固定」のどれか
- 担当者が変わらないか
よくある質問
できません。条件での抽出や社名の整理、優先順位づけは自動化できますが、誰に売るかを決めること、AIが出した会社が実在するかの確認、送ってはいけない相手の管理は人が必要です。セブンコードの代行も、人が対応してマニュアルにしてから、AIに任せられる作業を自動にしていきます。
整理や要約には使えますが、ChatGPTだけで会社を探させるのはおすすめしません。データベースにつながっていない生成AIは、実在しない会社や違う連絡先をもっともらしく出すことがあります。会社の抽出は企業データベースや公的データで行い、生成AIは表記ゆれの整理や優先順位づけに使ってください。
SalesNowは「SalesNow MCP」で、ClaudeなどMCPに対応したAIから企業データを検索できます(2026年10月時点)。MusubuとBIZMAPSは、ツールの中にAIの機能がありますが、生成AIとの公式連携は確認できませんでした。CSVで書き出せば、どのツールのリストでも生成AIで整理できます。
乗り換えは必要ありません。今のツールでターゲット条件を決めて抜き出し、CSVで書き出したリストを生成AIで整えるところから始められます。gBizINFOや法人番号公表サイトのような無料の公的データも土台に使えます。
特定電子メール法では、広告メールは原則として送信に同意した相手にだけ送れます。ホームページで公表されているアドレスは例外ですが、送信を拒否する旨が書かれていれば送れません。送信者名と受信拒否の連絡先を書き、拒否した相手には二度と送らない管理が必要です。
なります。会社そのものの情報は個人情報ではありませんが、役員や従業員の名前・メールアドレスは個人情報です。不正な手段で取得しないこと、利用目的を知らせるか公表すること、他社からリストを買うときは取得の経緯を確認することが必要です。
会社を探してコピペする仕事はほとんどなくなります。ただし、誰に売るかを決めること、AIが出したリストの精度の確認、送ってはいけない相手の管理は残ります。仕事は「集める人」から「確かめる人」に変わります。
時間数は、今リスト作りにかかっている時間と、AIで減らせる時間を見てから決めます。人が動く作業は1時間3,000円で、AIで抜き出しと整理を自動にすれば、人が動くのは精度の確認と除外の管理だけです。料金は料金ページで確認できます。
できます。ターゲット条件の整理、AIで作ったリストの精度確認、送ってはいけない相手の管理まで、まとめてお引き受けします。人が動く作業は1時間3,000円で、契約時間の中なら業務の入れ替えも自由です。
まとめ
営業リスト作成AIとは、企業データベースや生成AIを使って、条件に合う会社の抽出、社名の表記ゆれや重複の整理、優先順位づけなど、営業リスト作りの定型作業を自動化することです。中小企業の営業リストは、①企業データベースの抽出と自動更新、②生成AIによる整理と要約、③誰に売るかを決めて精度を確かめ、送ってはいけない相手を管理する人、の3つをそろえて初めて使えるものになります。会社の情報と担当者の個人情報を分け、広告メールは同意か公表のルールに沿って送り、集める元の利用規約を守ることが前提です。
Lv1の企業データベースと、Lv2の生成AIはお金で買えます。Lv3の「回す人」だけは、人がいないと始まりません。セブンコードの「AI×人の業務代行」は、このLv3を、人が対応してマニュアルにし、AIで自動化するところまで引き受けるサービスです。
ハマノーンつまり、リスト係はクビにできないけど、リスト係を雇わずに済むってことだな。
すずきはい。そしてLv3は外に任せられます。
ハマノーンよし、リスト作りは社畜るに投げるか!
すずき投げてください。ぼくはその時間で商談に行ってきます。
ハマノーンでは、今日はこの辺で、GOOD BLACK😈






